
鼻中隔湾曲症の手術のお話し続きです。
いよいよ手術当日です。
それまでの前回のお話しはこちら。
入院の当日手術です。9時からの手術に備え、朝8時に入院するようにと言われ、焦りつつ到着。
到着・入院から手術台へ
ぎりぎりに到着したこともあり、汗も引かぬうちに病室に通され、
手術着に着替えるように言われます。
着替えるとすぐに点滴開始。
点滴を終えると手術室へ行きます。
自分で台の上に乗り、上半身が少し高くなっているベッドに横になります。
心電図等々モニターがつけられ、鼻の粘膜に麻酔をするため綿がつめられました。
手術は30分 でも体感は長い長い
時間は30分間なんです。
そう事前に伝えられていたし、実際にかかった時間もちょうどそのくらいでした。
が、手術を受けている本人にとっては長い長い。
途中まではまぁ大丈夫でした。
麻酔を打つたびに痛いけど、我慢できないほどではない。
私がきつかったのは最後の5分(に感じた)
もう鼻を広げられているような感覚が限界で、ながいよーまだなの?!
ちょっと休憩させて!!!っと思った頃に終わりました。
自分では知らないうちに涙がボロボロでていたようです。
終了すると、看護師さんに抱えられるようにして病室に戻りベッドに寝かされました。
術後の状態 若干パニック状態
よく覚えていないのですが、目を開けてねと看護師さんに言われるんだけど、
目が開かないんです。
『目が重くて開きません。。。。(泣)』と答えると、
薄目でいいから。見えてるわよね?と視力のチェックをされました。
鼻腔は視神経にも近く、手術によっては視神経を傷つけて視力に障害がでることもあるようです。
今思えばそのチェックだったのですね。
後で夫から聞いた話ですが、
手術室から涙ボロボロで、よろよろ帰ってきてかわいそうだったそうです。
鼻をふさいでいるガーゼは血で真っ赤だし。
自分ではしっかりしてるつもりだったんですが。
点滴でウトウトしつつ、ぼーっとする頭の中で、『こわかったよぉ。。。。』と独り言のように言っていたような気がします。
夫が隣にいてくれることがとってもありがたかったです。
我ながらこんなにダメージを受けるとは思いませんでした。
10時前には手術が終わっていましたが、その日は夕方まで夫がいてくれました。
術後のスケジュール 食事のこと
午前中の手術でしたが、終わると、なんともうお昼ごはんが出ました。
さすがに軽めのメニュー(ヨーグルト・バナナ・お茶)でしたが、もう食べていいのですね。びっくり。
ボーっとしてるし、鼻に詰め物があり呼吸がうまくできず、お昼はパスしました。
1日ぼーっとしていたのですぐ夕食が来ました。
夕食の主食はお粥。おかずはしっかり普通食でした。
翌日からは三食。完全な普通食です。
御見舞のおやつ等、何も制限はありませんでした。
術後は驚くほど何もありません。
検温と点滴が1日一回づつ。
それから先生の回診が1日一回。
あとはとにかく安静にということらしく、何もありませんでした。
私はスマホをいじったり雑誌をパラパラ。そしてウトウトしているうちに2日間が過ぎていきました。
一週間の入院の人はしっかりPCや本を持ち込んだほうがよさそうですね。
困ったこと 鼻呼吸ができない
鼻に詰め物をされているため鼻呼吸はできず。
初めて知ったのですが、鼻がつまっているとゴックンが難しい。
食べ物は意外とうまくいくのだけれど、液体がきついんです。
食べたいよりも飲みたいのに、お茶も水も難しい。
しかも薬を飲まないといけない。これがきつかった。
ごくんとすると鼻に逆流する感じが。。。うわっ気持ちわるい。
これは鼻の奥のつめもの(スポンジみたいなの)が無くなるまで続きました。
特に最初の2日間はつらかったです。
出血・鼻水は主に2日間
手術の当日は鼻にガーゼがつけられていましたが、そのガーゼがすぐに真っ赤ビショビショに。
その度に看護師さんが交換してくれていました。
翌日になると、ガーゼはなしで鼻の孔に綿をつめるだけになりました。
綿だけになってからは、自分で取り替えることになります。
いつも鼻に綿がつまっているオマヌケな状態。これは術後一週間ずっとです。
でもしょっちゅう交換が必要なのは最初の2日間だけでその後はほとんど必要なくなります。
血と鼻水が混じったものが出てきます。
そのうち血が混ざらなくなったときが嬉しいです。
3日目 退院
さて3日目の朝です。
術後なんだかぼーっとしていましたが、
2日目の夕方からは頭がすっきりして、普通に動けるようになっていました。
退院はあっさり。
点滴だけ1本うち、終わったらもう帰れます。
家族が迎えに来てくれて無事に帰ることができました。
退院から一週間の通院・生活
私の手術した病院では、入院は2泊3日。
その後5日間連続して通院が必要でした。
これが意外と大変。毎日ってちょっと面倒くさいなと思いましたがここは我慢。
鼻の洗浄をして、先生の診察、薬の塗布。ネブライザーです。
そしてなんとも大変だったのが、生活の制限です。
退院しても、お風呂、歯磨き、ひげ剃り禁止なんです。
ええええっ?!まじですか。
私は耐えきれず退院後から歯磨き粉なしで歯磨き。
4日目からシャンプーなしでお湯のみで髪を洗いました。
ほんとはダメらしいですが、無理です。あたまカユイよ。くさいよ。
受付のお姉さんから聞いたのですが、男性はひげ剃りして、先生に怒られることがあるらしいです。
そりゃすぐバレますね。。。。でも会社とかあるしさ、ダメは厳しい。
そんなわけで、5日目の通院で晴れて、日常生活をしていいですよと許可がでました。
困りごと 息子の抱っこ制限
2歳の息子。とにかく抱っこ抱っこマンです。
それが、重い物を持つのは控えてくださいとのことだったのです。
母からも絶対に抱っこしちゃダメと言われ、実家に厄介になりました。
一週間、母ががんばってくれました。重たい息子を散々抱っこしてました。
しかもこんな時に限って彼はヘルパンギーナにかかりました。
ほんとにこういうタイミングで子供って熱を出しますね。
一週間たって自宅に戻る頃にはおばあちゃんはへとへとになっていました。
ママが病気になると、子供を見てもらえる人がいないと本当に困ります。
今回は近くに実家があり、ありがたかったです。
術後の経過
良好です。
詰め物のスポンジが取れたのが退院後3日目。
寝ている時にスポっと喉に落ちてきました。
それまでも破片がちょこちょこ落ちてきていたけど、大きいのはこれだった気がします。
その後もちょっと鼻詰まりがある気がしましたが、以前と比べれば快適。
咳込む症状もちょこちょこ出ていたので質問したところ、
慢性的な喉の炎症は収まるのに時間がかかるとのこと。
鼻詰まりも、もう少し良くなるはずだと言われました。
掻き出した後もまだ鼻水がでてくるはず。
そして鼻の機能が落ちているので、
回復するまではしばらく風邪をひきやすいので気をつけてとも言われました。
当たり前ですが、手術してからってすぐ完治ではないですよね。
退院したら、咳も治る!鼻も出ないって早とちりしてました。
そりゃそうだ。そんな簡単ではない。。。。
これからも2週間に1回通院です。
副鼻腔炎手術 まとめ
徐々にですが確実に良くなっている気がします。
手術をして一ヶ月、あの緑の鼻水が一度もでていません。鼻詰まりも一回もないです。
これって私にしてみれば快挙です。
手術はちょっとつらいです。
それから術後一週間は安静が大事です。
トータル一週間の辛抱。それができればスッキリします。
手術を勧められたけど迷っている方は受けることをおすすめします!
焦らず、好きな時期に治療できるのがこの病気のいいところだと思います。
仕事を少し休めそうな時、子供を預かってもらえそうな時に思い切って治しましょう。